大向優貴ブログ

クラス分け

障がい者スポーツにはクラス分けがつきものです。

なぜクラス分けがあるのかというと、障害の程度によってクラスを設けることにより、同じ程度の障害者同士が公平に戦えるようにするためです。

でもクラス分けは障がい者スポーツに限ったことではありません。

例えば、レスリングや柔道などの格闘技は体重によって階級などがあります。

マスターズなどは年齢によって分かれています。

このように、公平に競技ができるようにルールを作ることが出来るのは障害者スポーツだけではなく、

スポーツ全般の特性といえます。

その中でも障害者スポーツは特にルールや用具を競技者の障害の種類や程度に適応させる(adapted)ことから、

現在はアダプティッドスポーツということが多いのです。

車いすバスケットボールは障害のない普通の大学生だけで構成されるチームがあったり、

障害者、高齢者、子供、大人、誰もができるのでアダプテッドスポーツの方がしっくりくるかもしれませんね

今回はクラス分けについてのお話

クラス分けは各競技によって違います。

障害者水泳には3つのクラスがあります。

S―自由形、背泳ぎ、バタフライ

SB―平泳ぎ

SM―個人メドレー

私のクラスはS3-SB2-SM3です。

Sのクラスは基本的にはこの14個です。

S3は普通の人の約3割、体を動かせるというクラスです。

クラス分け.jpg

水泳はパラスポーツの中でもクラスが多い競技です。

それは水中という空間が

障害が軽くても重度でも自分の思うように体を動かすことが出来る

特別な空間だからではないかと思います。

私は、水泳以外に障害に関係なく全員が体1つで戦う競技が思いつきません。

陸上は義足や車いすなど自分に合った道具を使いますよね。

そういったものがないにもかかわらずかなり重度の障害者でも競技ができるからこそ

クラスが多いのだと私は勝手に推測しています。

そしてそこが水泳の素晴らしいところだと思うのです。

もしこの件に関してご意見あれば教えてください!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それでは本題クラス分けについて

障害を受けて間もない場合、疾患的に障害が安定していない場合、水泳技術の習得が不十分で安全確保ができない場合などはクラス分けを受けられないこともあります。

クラス分けは大会の際に行われます。

初めて大会に参加するタイミングでクラス分けは受けます。

たぶん、どの競技も大会の時にクラス分けを受けると思います。

なぜなら、大会のパフォーマンスを見てクラスの最終決定がくだされるからです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それではクラス分けの手順

手順

1、医学的情報の提出

診断書など障害がわかるために必要な書類を提出します。

2、誓約書

当日、クラス分けを受ける前に誓約書にサインをします。

持てる能力を十分に発揮してください、とか書かれてた...と思います。

もし診断書にない理由で指示通りに動けない場合

例えば、お医者さんの診断書はないけど、肩をいためていて本来動かせるところまで肩を動かすことが出来ないとか

そんな能力を最大限に発揮できないときにクラス分けを受けてしまうと

クラスをもらえないかもしれません。

そうなると大会に出れなかったりするので注意してください。

3、フィジカルアセスメント

陸上での検査を初めてにします。

私のような麻痺のある場合は筋力検査をして、どこに麻痺があって動かせないのか調べます。

手足が短い欠損の場合は手足の長さを測ったり

障害によって内容は異なります。

4、テクニカルアセスト

次にウォーターテストをします。

実際にプールに入って水中での動きをチェックします。

4泳法を泳いだり、ターンやスタートを見たりします

パラのスタートはバラエティ豊かで面白いのですが、

どんな方法でスタートできるのかもこの時に決定します。

5、競技観察

クラス分けを受ける人はSの種目100m、SBの種目(平泳ぎ)100mに出場しなければいけません。

SB1~3は平泳ぎ50mです。

競技でのパフォーマンスを見てクラス分けが確定されます。

パラ水泳はいきなり国際の大会には出れません。

まずは地方の大会に出場してクラス分けを受けます。

大阪であれば近畿の大会です。

近畿の大会で良い記録であればジャパラや日本選手権といった国内大会に出場できます。

国内の大会に出る時にまたクラス分けを受ける必要があります。

ここで国内クラスが決まります。

国内クラスが確定した選手は国際大会に出場することが出来ます。

国際大会に出場する際にもクラス分けを受ける必要があります。

ここで国際のクラスが決まります。

1度クラスが決まると次からはクラス分けを受けなくても大会へ出場できます。

ただ成長期で今後身体に変化がある場合などは、○○年にクラス分けを受けなおしなさいとなることもあります。

意外と知らない世界、クラス分け編でした

  • twitter
  • Facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

大向 優貴 プロフィール

パラスイマー
出身地 奈良県
生年月日 1992/8/28
血液型 O型
性格 楽天家でのんびり屋
1度はしてみたいこと スカイダイビング

パラスイムの成績

■2018年
・第24回中四国身体障害者水泳選手権大会
 50m自由形 1位
 50m背泳ぎ 1位
・第29回近畿身体障害者水泳選手権大会
 50m背泳ぎ 1位
 100m自由形 2位
・第25回中部身体障がい者水泳選手権大会
 50m自由形 1位
 50m背泳ぎ 1位
・2018ジャパンパラ水泳競技大会
 50m背泳ぎ 1位
 50m自由形 2位
 100m自由形 3位
・第35回日本パラ障害者水泳選手権大会
 50m背泳ぎ 1位
 50m自由形 1位
■2017年
・第28回近畿身体障がい者水泳選手権大会
 50m 背泳ぎ 1位
 100m 自由形 1位
・2017ジャパンパラ水泳競技大会
  50m 背泳ぎ 1位
  50m 自由形 2位
・第34回日本身体障がい者水泳選手権大会
  50m 背泳ぎ 1位
  50m 自由形 2位
■2016年
・第33回日本身体障がい者水泳選手権大会
  50m 自由形 2位
  50m 背泳ぎ 1位
■2015年
・第26回近畿身体障がい者水泳選手権大会
  25m 背泳ぎ 1位
  50m 背泳ぎ 1位
・ジャパンパラ水泳競技大会
  50m 背泳ぎ 2位
  50m 平泳ぎ 1位

2017年4月フジ住宅に就職。システム室で働きながら、パラリンピックを目指し、水泳に励んでいる。

最新記事