千利休が愛した伝統の味『本家小嶋』
大阪では珍しいチンチン電車の路線上の駅、「宿院」。
その周辺に建ち並ぶいくつもの菓子屋を横目に、
大通りから離れ、車の音が落ち着いてくる頃に、渋みのあるのれんが目に止まります。
そこが、今回ご紹介させていただきます芥子餅の元祖、『本家小嶋』です。
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▲『芥子餅』ののれんを掲げることができるのは、本家であるこの店だけ
貿易都市ならではの発想が
芥子餅を誕生させた
江戸時代、大阪は貿易都市として発展し、
東西南北の品が集まることから『天下の台所』と呼ばれていました。
その中でも、海に面していた堺の果たした役割は大きく、
国内のみならず国外の品も取り扱われ、独自の食文化が築き上げられていったと言います。
堺の名菓のひとつ、芥子餅が生まれた背景も、こうした貿易文化が背景にあります。
元を正すと、芥子は堺の特産物というわけではなく、
貿易で取引される海外の品だったそうです。
輸入品である芥子を伝統ある和菓子の世界に取り入れようという試みは、
東西南北の文化が行き交う堺ならではの発想だったのかもしれません。
そんな芥子餅の草案者である菓子屋吉右衛門さんが開業されたのは、
室町時代の天文元年(1532年)のこと。450年以上の歴史を積み重ね、
今もなお伝統の味は受け継がれています。

▲20代目小嶋吉右衛門さん。芥子餅の歴史について気さくにお話していただけました
茶道の神が認めた名菓は
470年の時を超えるベストセラーに
『本家小嶋』が作り出した芥子餅は、豊臣時代になって千利休の目に止まり、
高い評価を受けたそうです。
以来、茶菓として、芥子餅は大名や茶人に重用されてきました。
現在の品揃えは、厳選された5品目。その中でも、
予約を取らなければ買えないものもあります。
もちろん、どのお品も絶品の一言。柔らかい口当たりと、
もっちりとした食感が舌を喜ばせます。この独特の味は一子相伝で受け継がれており、
現在では20代目の小嶋吉右衛門さんがこの伝統を守り続けています。
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▲代表的な品の『芥子餅』と『泰平餅』。遠火であぶればより香ばしくなるそうです
今でもお客さんに多いのは茶道の先生だそうですが、
昔ながらの馴染みの方もたびたび訪れるそうです。しかも中には、
江戸時代に発行された商品券を持ってくる方まで......。
旧家の押入れの奥で見つかったそうですが、
なんとその商品券、期限の明記がないこともあって有効だそうです。
お茶うけに最適な芥子餅、お近くまでお越しの際は、ぜひお立ち寄りを。
案外、皆様のご実家の押入れにも商品券があるかもしれません。
本家小嶋
住所:大阪府堺市堺区大町西1-2-21
電話:072-232-1876
営業時間:9:00~18:00(売切れ次第閉店)
定休日:月曜日
日時: 2008年10月24日 16:27 | パーマリンク




























































































